サーフトリップはプライスレス
それはサーファーなら誰もが認めることだろう。
あんなバカデカくて重いボードケースを
持っていくのも、プライスレスな楽しみがあるから。
基本的にサーフトリップでは観光地にはいかない。
地球の歩き方なんて何の役にも立たない。
カリフォルニアでは、ディズニーランドや、LAでショッピングをするところを、
サーファーはレンタカーを借りて早朝から海へ向かう。
そこには昼間のカリフォルニアでは感じられない
ひんやりした空気や、海の匂いがある。
ラインナップではアザラシやイルカが出迎えてくれ、
日本では味わえない独特の雰囲気が味わえる。
オーストラリアではオペラハウスや、オパールを買い漁るところを
サーファーはわざわざ田舎に車を走らせて、日本ではあり得ない
少人数のポイントブレイクを堪能する。
カンガルーだって普通にいるんだから、動物園いらず。
もちろん、ここでもイルカに遭遇する確立は高い。
モルディブでは、高級リゾートをハネムーンでイチャイチャするところを
サーファーは船でゆられてアウターリーフの極上の波を探す。
透き通る海は観光客でも体験出来るが、インド洋からのパワーがある
ウネリを体で感じることは出来ない。
サーフトリップで手に入れた最高の波は
何年、いや、何十年経っても記憶に残り、
目をつぶればテイクオフの感覚、ターンの気持ち良さ
チューブの空間が
不思議なくらい鮮明に蘇ってくる。
それを理解出来るのはサーファーだけ。
サーフィン自体がプライレスと言っても
過言ではないだろう。