PHOTO: © WSL/Kelly Cestari
ワイルドウエスト、マーガレットリバーでのツアー第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』はジョン・ジョン・フローレンスが優勝。
イベント序盤から止まらない勢いで9ポイントを連発していたジョン。
マーガレットリバーのメインブレイクはジョンのホーム、ハワイ・オアフ島のノースショア、ハレイワに良く似た波で、テイクオフからの腰を落とし気味のボトムターン、フルレールのカービングが見事にはまり、その強さはネクストレベルに到達したと言われていました。
ファイナルはコロヘと対戦。
ジョンは全く崩れず、あのカービングを武器に9ポイント2本。
コロヘも同じようなカーブにトライするけど、スピードが違い、フローしない。
今回のマーガレットリバーはマニューバーでスコアが出る波なので、最後のエアーも焼け石に水。
ジョンのリズムが崩れなければ、次のベルズ、ジェフリーズベイなどのライトのポイントブレイクは固いんじゃないかな。
本当にあのサーフィンは圧倒的でした。
ジョン・ジョン・フローレンス
ホノルルで誕生し、パイプラインの目の前で育つ。
シングルマザー、アレクサンドラと二人の弟、ネイザン、アイヴァンの4人家族。
子供の頃から注目されていたジョンは昨年初のワールドタイトルを獲得。
それまではサーフィンは世界一上手いけど、コンテストに対する集中力が欠けていたため、強いサーファーとは言い難かったものの、同世代のガブリエル・メディナがタイトルを獲ったのを転機に徐々にコンペティションの世界で強さを増し、2016年に全てが揃ったのです。
ミック、ケリーの世代が独占していたワールドタイトルがジョンとガブリエルの世代に渡った今、開幕戦と第2戦を見る限り、今年もこの二人が引っ張るツアーになりそう。
次は伝統のベルズが舞台。
稲葉玲王、野呂玲花がスポンサー枠でトライアルに出場するので、もしワイルドカードを得たら楽しみが増えますね。
PHOTO: © WSL/ Matt Dunbar